じっかの備忘録2026.8.21

気持ちで、身体を引きずりまわさない

願うままに生きるということ

「あれがしたい、これがしたい」 そう思うたびに、どうする?と考えて、行動してきた。 それが、私にとって当たり前の生き方だった。

ただ、最近ふと気づいたことがある。 この「気持ちに応えること」ばかりを優先して、身体は置き去りになっていないだろうか。

生命は、どこにあるんだろう

この心臓が止まれば、私は死ぬ。 そんな当たり前のことを、生活の中で意識したことが、これまであっただろうか。

50歳という年齢が、少しずつ見えてきた。 いままで見えなかった景色が見えてくる。「自分の人生も終わりに向かっている」この事実を意識し始めた。

これを他の人にも当てはめ、「意識するべきである」ということではない。

私は今、大切なことだと気がついたと思う。自分事の話。

すでに、身体が悲鳴を上げているから。 それを無視して走り続ければ、身体はいつか限界を迎える。

寿命は、自分で決められないという。 それでも、生命を宿しているこの身体を大切に扱えるのは、私しかいない。誰かに任せることでもない。自分の身体。

無限の心、有限の身体

そもそも心というのは、誰にも干渉されない世界である。時空も超える。過去にも行けるし、未来にも飛べる。そして、心の中で私は思いのままに世界を動かすことができる。

身体をどうだろうか。身体の世界は、時制があり、過去に戻ることはできない。取り返すことのできない世界であり、常に今という瞬間が過去になり、今は未来に向かって積み重ねられていく。時間も、他人も、自分自身さえも、思いのままになることは難しい。実は、私たちは、この心がこの身体をまとって生きている。 

私には、この身体しかない。

ふたつとない、一度きりの身体。

そんなふうに、自分の身体と生命を大切に想い、扱ったことがあっただろうか。

身体に怒りをぶつけてこなかった?

「なんで風邪引くんだよ!」
「なに疲れてんの!やる気だせよ」
「なんで動けないんだよ!」
「病んでるんじゃねーよ!!」


今までは、体調を崩すたびにとキレ散らかしてきた。
思うようにならない苛立ちに向き合うこともなく、身体を罵倒して、     「お前のせいで…💢」と呪っていた。

本当に動けなくなって、思うように仕事もできなくなって、このまま走り続けると「早死にするんじゃない?」と生命の危機まで感じて、初めて自分の身体が頑張ってくれていたことを知った。

怪我をすれば修復し、あらゆる菌やウィルスとも戦って侵略を防ぎ、睡眠不足や過食などの乱れた生活に文句も言わず、ただ黙って回復に努めてきてくれた。ただそれが間に合わなくなっただけ。

動けないことが問題ではない

動けなくなると、動けないことそのものが大問題になる。
「問題だ!」「どうしよう!!」
そうやって、騒いできた。

ただここまできて、問題は問題なんだろうかと疑問に思うようになった。

問題になったから、気が付いた。
問題にならなかったら、気が付かないまま過ごしていた。

であるならば、問題という形で気が付けてよかったのでは?

この経験を嫌というほど積み重ねていく中で、さすがに学習する。

人生の問題は、お知らせだ。

打たれ強くなった自分は、やさしくなったと思う。

  • また成長のチャンスだよ!
  • 今度は何に気が付くのかな?
  • まだまだ成長中だねぇ(笑)
  • 今はしんどいよ!その先に、いつもご褒美が待っているじゃん。
  • はいはい、落ち込まない!大丈夫、きっと大丈夫!
  • さぁ、どうする?問題が問題であることよりも、そっちだよ。
  • あなたは、ここで何を選ぶの?待つことも選択肢だよ。

自分と落ち着いて対話できるようになり、自分を追い詰め、叱責することは少なくなっていった。

「こんな持ち主で、しんどかったよね。ごめん、ごめん!」

自分にあやまることもできるようになった。

「しんどいね。ここまでにしておこうか?」

「今日は休もうか?しゃーない、疲れているもの」

そうやって、自分の身体に確認するようになった。

【自分を労わるということは、自分に尋ねてみること】

ようやく少しずつできるようになってきた。

できないことを、受け入れる。

今、気づけてよかったと思う。

身体と一緒に生きていこう。 気持ちで身体を引きずり回すのは、もうやめよう。

ちゃんと聞いてみよう。 大丈夫? いけそう? しんどい?

確認しながら、進んでいく。

そして、できないことは、できない。 思い通りにはいかない。 だから、できることを精一杯やって、 できないなら、できないなりに、できることを探していく。

それは、周りからは自分勝手に見えるかもしれない。 それでも、自分の身体のことは、自分にしかわからない。 この心と身体の持ち主として生きていく。これは、誰にも代わってもらえない。 誰かの目を気にするよりも、自分の心と身体が出すサインに耳を傾けてみる。まずは、そこからじゃないだろうか。

誰にも分からない、 誰にも干渉されない道を、 自分の足で歩いていく。

初めて、自分を取り戻した気がした。

 

(2026.8.21)

 

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